なでかたジョンの雑記

元中国語学専攻の元同人作家兼元踊り手の、元も子もないブログです。

第1回:どうなるGo!プリンセスプリキュア(前半)

はじめまして、なでかたジョンと申します。

基本的には中国語学専攻の大学生をやりながら、漫画を描いたり踊ってみたりする者です。

また、最近では書店でバイトを始めたこともあって、色々本を読んでいます。

というわけで、このブログでは、中国語の話や、読んだ本に関わる話、アニメの話が中心になるかと思います。

肩肘を張らずに、しかし有意義な話ができればいいなーと思っています。よろしくお願いしますm(_ _)m

どうなるGo!プリンセスプリキュア

さて、その記念すべき第1回は、今月から始まったプリキュア新シリーズ「Go!プリンセスプリキュア(以下プリプリ)」についてお話しようかと思います。

そもそもこのブログを作るきっかけというのが、某ブログにてプリプリ(ダイヤモンドとは関係ない方)についての自分の考えをダーッと書き連ねたら「うるせぇ他所でやれ」と(言外に)言われたことだったので、このテーマ設定は必然と言えます。

また、このような経緯があったため、本題の記事は殆どできているわけです。

では、プリプリの何について話すかというと、「テーマ設定、世界観の設定、雑じゃね?」ということについてです。

 

…今、「またその手の話か」と感じた方はそっと挙手をお願いします。

お気持はよ~くわかります。まだ第2話までしか放映されていない時点でそんなことを議論しても仕方ないだろう、と。どうせ後々になって熱い手のひら返しをするんだろう、と。

確かに、アニメ作品に対する批判には、その時のイメージでなんとなくおかしそうなところを論(あげつら)って批判した気分に浸るようなものが多々あります。それは建設的な批判ではなく、イチャモンに近いです。喧嘩の火種にしかなりません。

 

しかし、だからこそ、僕はそういうスタンスとは距離を置くことを強調したいのです。ではどういうスタンスで批評するのか。

そもそもまず、子供向けの作品を批評する上での困難さを知る必要があります。

それは、メインターゲット層が認識能力の低い児童であるが故に、①整合性の矛盾について、一部看過せざるを得ないということと、②教育的価値の名のもとに、ある種の矛盾が正当化される場合があるということです。

そのことを理解した上で僕がどのような立場で子供向け作品を批評するか。それは、

 

作品の設定・世界観に反映される、大人たちの思想・価値観を問題にする

 

という立場です。ここでは、瑣末な非常識性や矛盾(例えば、「中学生にもなって『童話のお姫様』とかwww」のような点)は問題にしません。

問題になるのは、「そうした設定・世界観を設けたことで、大人たちは何を表現し、何を伝えたいのか」ということになります。言い方を変えれば、「記号的意味」のレベルでの批評を試みるということです。(この方法論自体の目新しさは、特にありません)

これによって、アニメ批判にありがちな揚げ足取りを脱することができると考えますし、キャラクターが動く世界のシステムや、作品に込められた教育的なメッセージを問う事によって、より一層キャラクターへの愛、作品への愛が深まるのではないでしょうか。

 

また、第2話までしか放映されていないから批評を語るには早過ぎるという反論があると思いますが、僕はむしろ第1話の時点でこの記事を書いても良かったとさえ思います。

というのも、長いスパンで展開するアニメは、基本的に物語の序盤に核を持ってくるからです。そうしないと、観る側も作る側も方針を定めにくいわけです。

 

というわけで、僕はこのテーマについて語ることで、プリプリを鑑賞する上での方針を提示するとともに、メタ的な意味でのキャラクターの境遇、またプリキュアシリーズの行く末を考える契機を生み出せれば、などと考えているわけです。

 

…さて、ではようやくこれから本題に入ろうと思うわけですが、皆さんここまで目を通した時点できっとお疲れのことでしょう。僕もこの導入に関してはほぼ書き下ろし(もともと余り字数を割いていなかったという意味で)だったので疲れました。

なので、このお話は前後半に分けようと思います。一つの記事がアホみたいに長いとげんなりしちゃいますよね。(この言葉を覚えておいてください)

しかし、女児アニメというジャンルは、それを嗜好する大人の存在がそもそも社会的に受け入れられにくいということもあって、同じアニメファンの中でも槍玉に挙げられることが多かったように思います(被害妄想でしょうか)。それ故、女児アニメファンは、自らの嗜好対象についての批判的な言説に対して過敏な拒絶反応を示します。

そういう事情もあって、自らのブログという開かれた場で発言するにあたっては、まずこれから述べることが「プリキュアの面白さ自体を否定するものではない」ということについて、誠実に説明する必要があると考えた次第です。実際アニメ2話、良かったですよ。生徒会長がはるかを手当するシーンとか、瞬間最大風速来てました。

ただし、個々のストーリと全体のシステムでは次元が異なっているという問題もあるのです。そこが伝わればとても嬉しいです。

 

さぁ、これからする話もまた長いので、僕も含め、皆さん一旦小休止を取りましょう。では、後ほど。ごきげんよう。

( ´・ω・)つ旦