なでかたジョンの雑記

元中国語学専攻の元同人作家兼元踊り手の、元も子もないブログです。

第4回:天ノ川きららは我らのトゥインクルスターになれるか Part.2

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モデルって実際どのくらい忙しいんでしょうか

 

ごきげんよう、なでかたジョンです。

割と間が空きましたが、前回に続いて天ノ川きららの話を中心に第6話現在までのプリプリの話をしていこうと思います。(余談:Go!プリンセスプリキュアの略称について、第1話の時点で「プリプリ」と決めてしまったのですが、後々他の人達が「姫プリ」とか「Go!プリ」とかセンスのいい略称を使ってるの見て少し後悔してます。でもこのままでいきます)

 

↓前回記事:きららが成し遂げた功績について

honghuzhizhi.hatenablog.com

 

①天ノ川きららとは何者なのか

・天ノ川きららのキャラについて

 本編第4話において、その存在感を遺憾なく発揮して視聴者のハートをごっそり持っていった天ノ川きららですが、その後の第5話、第6話ではその特異性が鳴りを潜めてしまっているように思います。

 それが所謂「キャラ崩壊」なのか、それとも第5,6話での振る舞いも含めてきららのキャラと読むべきなのか、それをこのパートでは見ていこうと思います。

 

(1)第6話までに描かれているきららのプロフィール

 そもそも天ノ川きららとはどういった人物だったか、簡単におさらいしておきましょう。

 学年:中学一年

 職業:モデル

 夢:モデルとして(?)ビッグなステージに立つこと

 家族:母親はスーパーモデル

 

(2)第6話までのきららの行動に見るキャラ

 さて、本題です。きららが作中においてどのような行動を取ったか、そしてその行動からどういうキャラ性が読み取れるかを考えていきたいと思います。

 

 (a)第4話

 ・はるか&みなみに対するフランクな接し方

 ・説得に来たはるか&みなみに対するぞんざいな対応

 ・突然現れたゼツボーグ&プリキュアにも動じない

 ・ビッグなステージに立つという夢

 ・ショーの舞台を滅茶苦茶にされたことに激昂、報復の手段としてプリキュアに変身

 ・ゼツボーグを倒した後はあっさり変身アイテムを返却、プリキュアとして闘うことを拒否

 ⇒きららはマイペースで、他人の意見に流されない独自の強い倫理観を持っている。モデルとしての仕事が第一で、それ以外のことには基本的に興味を示さない。かといって冷めているわけではなく、自分の夢を実現するためには努力を惜しまず、それを妨げるものには臆せず立ち向かう熱い心も持っている。

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 (b)第5話

 ・トップモデルである母親が通ったオーディションにかける熱い思い

 ・オーディションでのはるかの助言に対する感謝

 ・はるかがプリキュアへの勧誘から手を引いたことへの物足りなさ

 ・はるかと他の生徒との、自分の行動に対する反応の違いを意識する

 ・オーディションの合格通知→プリキュアの元へと駆け出す

 ・「(トップモデルになる夢と)同じくらい大切なものができたの!」

 ⇒・最終的な目標は「母親を超えること」だと考えられる

  ・自分の行動原理に絶対の自信を持ちつつも、同時に周囲の反応に対しては自覚的である

  ・孤高に振舞っているようで、実は自分の理解者を求めていたと思われる

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 (c)第6話

 ・「グランプリンセスになる」という目標を共有

 ・カナタに対して「何でも言って!」

 ・「うちのフローラを甘く見ないで!」

 ⇒良き理解者を得て、その心地よさに浸っている状態だと思われる。

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 (d)総論

 さて、こうして見ると、僕としてはやはり第5話において「孤高のようで実は理解者を欲していた」ということが読み取れるのがクリティカル(決定的)ではないかと思います。第4話で見られた「独自の倫理観」は、ここにおいていとも容易く書き換えられたのです。

 故に結論としては、今のところきららのキャラは「マイペースで尖ったところもあるが、思春期らしいナイーヴさを持った普通の女子中学生」と言って良いだろうと思います。

 第4話においてプリキュアになることを拒否したことは、これまでのプリキュアシリーズに共有されてきたコンテクスト(文脈)の中で見れば特異点と言えますが、プリプリという1つの作品内においてはそこまでの意味を持たないと考えます。プリキュアを部活に置き換えて考えていただければ、なんとなく理解できるのではないでしょうか。そんなもんだと思います。

 つまり、我々の第4話における読みが見当違いの買いかぶりだったということになるわけです。そこで過大な期待を抱いたまま第5話、第6話と観ていくと、冒頭で述べたような「キャラ崩壊では?」という不安感に陥ってしまうということです。

 

 しかし、とはいえ、これだけでがっかりするのもまた早計というものです。僕が「今のところ」と言ったのには意味があります。

 現時点では、自分の理解者を得た喜びを無批判に享受しているように見えますが、それだけで1年を過ごすとは到底思えません。

 というのも、簡単な話で、「200%を発揮できているのか?」という疑問が残されているからです。僕が思うに、多分出来ていません。暢気にお茶会なんてやってる場合じゃないはずです。

 今後プリキュアとしての闘いが益々激化していく中で、夢に向かう努力において少しも妥協しない姿をどうやって見せていくか。その描かれ方の中で、天ノ川きららが我らのトゥインクルスターになれるかどうかも自ずと決まってくるのではないでしょうか。つまり、「今後のきららから目が離せない!」ということです。

 

 さて、きららのキャラ分析についてはこの辺にしておきましょう。また思うことがあったら書き足すかもしれませんが。

 次回はえーと、プリキュアのあり方でしたっけね。間が空くと色々忘れてしまって良くないですね。気づけばもう第8話。まずいですよ!

 

 それでは、ごきげんよう。