なでかたジョンの雑記

元中国語学専攻の元同人作家兼元踊り手の、元も子もないブログです。

格変化も活用も全部忘れたけど久々に好き放題言いながらロシア語を読む③

ごきげんよう。なでかたジョンです。

注文してた諸々の機械がお家に届きました。初めてのデスクトップPCです。これから楽しみ。でも持ち出せないのでノートPCくんにも今までどおり活躍してもらうことでしょう。

あと巷で話題のU.S.A.の振りを練習したりしていました。披露する機会があるかはわかりませんが。やっぱDA PUMPはすごいなぁと思いました(こなみ)

それでは前回の続きです。あ、ちなみに今序文を少しずつ読んでいるところです。何か有意義な情報があったらこちらに反映しようと思います。

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どうしても西夏文字を諦めきれないので自分で勉強する①

ごきげんよう。なでかたジョンです。

突然ですが、西夏文字っていいよね。皆さん『シュトヘル』読んでますか?

私が初めて西夏文字を見たのは高校の世界史の教科書でした。あの装飾的なフォルムにビビッと来てしまいましたね・・・。

その後大学一年の総合演習とかいう必修科目で自由なテーマで研究発表する課題がありまして、私は西夏文字をテーマにしたんですが・・・まぁ素人に太刀打ちできるわけがなく。

その時読んだのがたしか西夏王国の言語と文化』だったと思うんですが、シナ・チベット語族の言語的特徴を踏まえて西夏語を繙いていくみたいな進め方で、当時言語学について何も知らない私には到底歯が立ちませんでした。

しかしやっぱり西夏文字を諦めたくない!あの文字を読んで書けるようになりたい!

と思っていたところ、図書館でこの本(以下「聶 2014」)に出会ったわけです(案の定Amazonには出品されていませんでした)。

book.douban.com

「国家珍贵古籍名录」というシリーズで、『番汉合时掌中珠』という資料が西夏文字の解読にどのように寄与したかという解説を軸に、西夏文字のシステムなどを紹介していく入門書と考えて良いでしょう。

この本を執筆した聂鸿音という人物の経歴を百度百科で見ると、「中国社会科学院*1の研究員で中国民族古文字研究会の常務理事、世界で数少ない西夏語を解する学者であることは勿論、英語、ロシア語、フランス語、ラテン語等の言語を操り、チベット語、回紇(ウイグル)語、契丹語、女真語等の滅びた言語の比較研究を専門にしている(要約)」とあって、要するに「碩学」ってやつですね。わかりやすく言うとバケモン学者。

baike.baidu.com

そんなやべー人が書いた西夏文字の入門書が48元(だいたい800円弱)で買えるんだからお得ですよね。想定もスタイリッシュだし良い紙使ってそうなのに。やっぱ中国の出版業は強い。

ということで、この本とかうぃきぺとか見ながらお勉強したことをアウトプットしていこうと思います。

*1:中国の哲学及び社会科学研究の最高学術機構(ソースはwiki

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格変化も活用も全部忘れたけど久々に好き放題言いながらロシア語を読む

ごきげんよう。なでかたジョンです。

今回はアニメや漫画の話じゃないです。最近はイナイレ初代とGガンダムを観始めつつアイカツフレンズを追いかけ始めました(今第5話まで観た)。風丸くん超可愛い。

私、学部1,2年の時の第二外国語でロシア語を選択してたんですけど、必修が終わってからはめっきり触れなくなってしまったなぁ~というお気持ちになったので、「じゃあ読もう!」っていう企画です(導入に尺を使いたくないので日本語が下手でも許してください)。

 

 今回読む本は、大学の文学部図書館から適当に選んだ『ПОМОРСКАЯ САГА(1984,Советская Россия)』です。背表紙に壁画風の絵が描かれていてお洒落だったので思わず手に取ってしまいました。Amazonには出品されていなかったので、代わりにロシア版Amazonの「OZON」のURLを貼っておきます(流石に埋め込みとかはできないのかな)。

https://www.ozon.ru/context/detail/id/1692387/

さて、これがどういう本かというと・・・よくわかりません(とても長い前書きをちゃんと読んでたら本文に辿り着く前に返却期限が来てしまう)。

タイトルの「ПОМОРСКАЯ」というのは「ПОМОР*1(北ロシアの沿海住民であるポモール人)」が形容詞化した語で、「САГА」というのはいわゆる「サガ」、まぁたぶん民話みたいなものだと思うので、ロシアの北極圏に住んでる人たちの昔話なんでしょう、きっと。

まぁでも折角OZONに短めの紹介文が載ってるのでこれを読んでみますか…。え~っと…

Описание: Издание 1984 года. Сохранность хорошая.Русский Север, архангельское*2 Поморье, издавна является*3 хранилищем неоценимых культурных сокровищ, созданных народом*4. Именно здесь жило изустное творчество, одухотворившее*5 поморскую литературу и сформировавшее ее особенности.

(説明:1984年刊行。保管状態良好*6。ロシア北部、アルハンゲリスクの沿岸地域は、古くから人々によってつくられた種々の非常に貴重な文化的財産の保管庫であった。ここにこそ、ポモールの文学にインスピレーションを与え、その特殊性を形成した、口承による創作が息づいていたのである。)

・・・長い時間費やして読み解いた割に得るものが少なかった感が否めませんね…。まぁ少しは文法の復習ができましたかね。それでは本文を見ていきましょう。

*1:"по(~に沿って)"と"море(海)"から成る。ポメラニアンも同語源だとか(すべてwikipediaで得た知識)。ついでに下の紹介文に出てくる"поморье"も同語源ですね

*2:ロシア語では地名が形容詞化すると語頭を大文字にしないんでしたね(汗)。暫く「大天使の沿岸」ってなんだ…?ってなってました

*3:явряться:(+造格)~である、~となる

*4:受動形容詞を用いた受け身表現における動作主は造格で表すってことをすっかり忘れててだいぶ時間持ってかれました…

*5:完了体動詞одухотворитьの能動形動詞過去

*6:中古品だったみたいですね

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